なぜsns-posterを作ったか:検索流入が揺らぐ時代に、SNS流入を無理なく続けるために
ホームページを作っても、見に来てもらえなければ意味がありません。これまで、その入口の中心は検索でした。ところが最近、検索から来る人の動きが変わってきたと感じています。
広告を出しても、記事を書いても、以前ほど人が来ない。その理由を考えるうちに、「待つ集客」だけに頼るのは危ういのではないか、という結論になりました。この記事では、SNS予約投稿サービス「sns-poster」を作ることにした経緯と、設計で大事にしたことを書きます。
出発点:検索から来る人が読みにくくなった
Google検索の使われ方は、変わりつつあります。
ICT総研が2026年2月に行った調査では、生成AIサービスを使い始めてから利用頻度が減った情報収集手段として、Google検索などの検索エンジンが最も多く挙げられました(ICT総研の調査(@IT))。もちろん、検索がなくなったわけではなく、併用している人が多いのが実態のようです。
検索結果の側も変わっています。検索結果の上部にAIによる概要(AI Overviews)が出る場面が増え、その概要だけで疑問が解決して、サイトを開かない「ノークリック」が起きやすくなりました。米国の調査機関Pew Research Centerが、成人900人の閲覧データ(2025年3月)を分析したところ、AIの概要が表示された検索では、通常の検索結果のリンクをクリックした訪問は8%で、概要が出ない検索の15%のほぼ半分でした。AIの概要の中のリンクをクリックした訪問は1%、検索後にそこで閲覧を終えた訪問は26%(概要がない場合は16%)でした(Pew Research Center, 2025年7月)。米国の成人が対象で、因果関係を示すものではありませんが、傾向としては無視しにくい数字です。
広告も無関係ではありません。Google広告のヘルプによると、検索広告はAI Overviewsの上・下、または概要の中に表示される場合があり、広告主が表示位置を直接指定することや、AI Overviewsへの表示をオフにすることはできません(Google広告ヘルプ:広告とAI Overviews)。広告を出す側は、検索結果の見え方の変化を、自分では選べないということです。
つまり、こういうことです。
- 記事を書いても、検索結果の上でAIの概要に読まれて終わることがある
- 広告を出しても、検索結果の見え方は自分では決められない
- 順位を上げる努力が、そのまま来訪につながりにくくなっている
自社のホームページを持つ人にとって、これは小さくない変化です。
GEO(AIO・LLMO)だけでは、安定しにくい
では、AIの回答に取り上げてもらうための対策(GEO、AIO、LLMOなどと呼ばれます)に取り組めばよいのでしょうか。取り組む価値はあると思います。ただ、これだけに頼るのは難しいと考えました。
- 生成AIごとに、情報の選び方や仕組みが違う
- 同じ対策をしても、どのAIでどう効くかが外から見えにくい
- AIの仕組みの更新で、効果が変わることがある
検索エンジンのように、長い間つちかわれてきたセオリーがまだ固まっていません。「やれば必ず流入が増える」と言える状況ではなく、成果が安定しにくい領域です。
自分から動いて、ホームページへ誘導できるのはSNS
検索もAIも、見つけてもらうのを待つ手段です。相手の仕組みの都合で、見え方が変わります。
それに対して、SNSは自分から発信して、読んでもらいたい人にURLを届けられます。ソーシャルリファラル、ソーシャルトラフィック、SNS流入施策、ソーシャルメディアマーケティングなどと呼ばれる使い方です。
もちろん、SNSに投稿すれば必ず見られるわけではありません。それでも、検索結果の表示やAIの仕組みに左右されず、自分の意思で動ける数少ない施策だと考えています。
でも、SNS運用は続けるのが大変
SNSが大事だとわかっていても、続けられない人は多いはずです。私たち自身がそうでした。壁は2つあります。
壁1:媒体ごとに、文章や画像を作る手間
SNSは1つではありません。X、Threads、Facebook、LinkedIn、Instagramと、文字数も、合う文体も、必要な画像も違います。
同じお知らせでも、Xでは短く、LinkedInではビジネス向けの文体で、Instagramでは画像つきで。媒体ごとに書き分けて用意すると、1本の告知に何十分もかかります。更新が止まる最大の原因は、この手間だと思います。
壁2:同じ文章を、同じ時刻に流し続けるリスク
手間を減らそうとして、同じ文章を毎回同じ時刻に流す方法があります。ところが、繰り返しの投稿は、読む人にも機械的に見えます。SNS側にスパムとして扱われる可能性もあります。
たとえばMetaのコミュニティ規定(スパム)では、スパムを「ユーザーをだます、誤解させる、または圧倒して、閲覧数を人為的に増やそうとするコンテンツ」としています。手動か自動かを問わず非常に高い頻度で投稿することが対象になり、頻度が低くても、「繰り返しの内容の投稿」など他のスパムの兆候があれば制限されることがある、という趣旨の記載があります(Meta コミュニティ規定:スパム)。
もちろん、告知を定期的に流すこと自体が問題になるわけではありません。ただ、同じ内容を機械的に繰り返す運用は、避けたほうが安全です。
手間をかけたくない。でも、手を抜いた形に見えるのも困る。この板ばさみが、SNS運用の難しさです。
sns-posterでの答え
この2つの壁に対して、sns-posterでは次のように作りました。
投稿文は、ページのURLからAIで作る
広告として流したい文章や、ランディングページ(LP)のURLを入れると、AIがページの内容をもとに、媒体ごとの投稿文を作ります。ゼロから書き分けを考える必要はありません。
URLだけでAIに推測させず、先にページ本文を読み込んでから作るのも、大事にしている点です。作り方の詳細は、URLからSNS投稿文を自動生成する仕組みに書いています。
配信は、設定した時間帯の中でランダムに
継続して配信するスケジュールでは、曜日と時間帯を決めておくと、その時間帯の中でランダムに投稿されます。毎回まったく同じ時刻にならないので、読む人にも、SNSの運営システムにも、不自然さを与えにくい設計です。
ただし、スパム判定を避けられることや、順位・反応を保証するものではありません。あくまで、不自然さを減らすための設計です。1回だけの配信は、日時を指定する予約になります。
公開の判断は、人に残す
自動化したいのは、「文章を考える手間」と「毎回配信する手間」です。公開してよいかどうかの判断は、人に残しています。
sns-posterには、編集者が下書きを作り、承認者が確認してから配信する流れがあります。AIが作った文章も、確認と編集を経てから出せます。
想像してみてください:1週間後の運用
たとえば、新しい記事やサービスページを公開したとします。
- ページのURLを入れる
- AIが、媒体ごとの投稿文の下書きを作る
- 内容を確認して、必要なら直す
- 配信する媒体と、曜日・時間帯を決める
あとは、決めた時間帯の中でランダムに配信されます。毎日の「何を書こう」「何時に出そう」から離れて、ページを作ることに集中できます。SNSの更新が止まる理由を、一つずつ減らしていくのが、sns-posterの目的です。
まずは無料で、実際に試せます
sns-posterは、実験的なプロジェクトです。そのため、まずは気軽に試していただけるようにしています。
- 無料トライアル:アカウント作成から30日間、または全媒体合計60投稿のいずれか早い方まで、無料で使えます
- クレジットカードの登録は不要:アカウント作成時に、カード情報を入れる必要はありません
- 自動で課金されません:トライアルが終わっても、勝手に課金されることはありません
ただし、トライアル終了時にお支払い情報が登録されていない場合は、投稿が中止されます。続けて使いたい場合にだけ、お支払い情報を登録してください。登録しなければ、課金も発生しません。
トライアル期間中にお支払い情報を登録しても、トライアル期間は短縮されません。基本料金のご請求は、トライアルの終了時から始まります。
「合うかどうか、まず触ってみたい」という方に向けて、請求を気にせず始められる形にしました。60投稿以内であれば、いろいろなSNSで効果を試せます。
まとめ
- 検索やAI Overviewsの変化で、検索からの流入は読みにくくなっている
- GEOは取り組む価値はあるが、AIごとに仕組みが違い、効果が安定しにくい
- 自分から動いてホームページへ誘導できるのは、SNS流入施策
- 続けにくい理由は「媒体ごとの手間」と「不自然な配信のリスク」。sns-posterはこの2つを減らすために作った
- 30日間・60投稿までは無料。カード登録も不要なので、気軽に試せる
対応しているのは、X・Threads・Facebookページ・LinkedIn個人プロフィール・Instagramです。機能の詳細は機能ページ、料金は料金ページ、よくある質問はFAQをご覧ください。